先輩と私。




今日も裏庭で昼食をとる。


今日は母さんが少し大きめのお弁当を作ってくれた。


なんでなのかな?わかんないけど…。


でもそのお弁当を食べるのが楽しみ♪


私…、なんかすごい幼稚だよね。



そんなことを思いながらまた目の前の桜の木に視線がいく。


なんでこんなとこに木を植えちゃったんだろう。


植えた人、きちんと考えてよね!


自分でそう心の中で思って、少し可笑しくなった。



「早く食べないと午後の授業間に合わんっ」



裏庭一面に生えている青々とした芝生の上に座り込み、


静かにお弁当を食べようとする。



「…ん?」



そこに何かがいる。


気配を感じる…。


私は弁当を食べようとしたけど、箸をとめる。


…何よ?


裏庭はいつも誰もいないハズだけど。


それはココにいつもいる私が一番よく知ってる…。


だけど誰かがいるなんて初めて。


私はすぐそこにある人影に近寄った。



「あのっ…」
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