先輩と私。
*
今日も裏庭で昼食をとる。
今日は母さんが少し大きめのお弁当を作ってくれた。
なんでなのかな?わかんないけど…。
でもそのお弁当を食べるのが楽しみ♪
私…、なんかすごい幼稚だよね。
そんなことを思いながらまた目の前の桜の木に視線がいく。
なんでこんなとこに木を植えちゃったんだろう。
植えた人、きちんと考えてよね!
自分でそう心の中で思って、少し可笑しくなった。
「早く食べないと午後の授業間に合わんっ」
裏庭一面に生えている青々とした芝生の上に座り込み、
静かにお弁当を食べようとする。
「…ん?」
そこに何かがいる。
気配を感じる…。
私は弁当を食べようとしたけど、箸をとめる。
…何よ?
裏庭はいつも誰もいないハズだけど。
それはココにいつもいる私が一番よく知ってる…。
だけど誰かがいるなんて初めて。
私はすぐそこにある人影に近寄った。
「あのっ…」