美男子症候群!?
花の盛りの女子高生が、まともな恋もできない、甘じょっぱい毎日を送っているわけですから。
むしろ甘さなんてなく、ただしょっぱいです。
しょっぱいを超えて辛いです。
もーね、涙なしには語れませんてね。
「……きみは、変わらないね」
「え?」
久木先生はまぶしそうにあたしを見て、微笑んだ。
はう~。
今日も天使の微笑み、いただきました。
「なんでもないよ。さあ、続きをやろうか」
「はい!」
「プリントやってる間、ハルちゃんの教科書見せてもらってていいかな」
「はい、どうぞどうぞ」
久木先生みたいなSMUHな人にも、コンプレックスがあるんだなあ。
やっぱり誰にでも、多かれ少なかれあるんだよね、きっと。