美男子症候群!?

鼻血危険領域に入っちゃうからなかなか動けなかったけど、


あたしは下を向いたまま、意を決してくつ箱の前に立った。




「た、拓海くん、帰ってなかったんだね」



「おまえを待ってた」



「あたしを?」




どきどきどき。


鼓動が加速する。



拓海くんがあたしを待ってくれていたなんて、そんなのときめかずにはいられないよね!


もちろん喜んでばかりはいられませんけども!




「あ、あたしになにか用だった?」



「おまえ、今日ヒマか」



「へ?」



「ヒマならどっか行くぞ」




行くぞってそれはほぼ命令というやつでは。


ってゆーか、これっていわゆる……





放 課 後 デ エ ト!?


< 214 / 329 >

この作品をシェア

pagetop