美男子症候群!?
意識した途端、頬がカッと熱くなるのを感じた。
でもその直後、背中に変な汗が。
だって放課後デートだなんて……
危険レベル測定不可能な、とんでもないドキドキイベントじゃあございませんか!
殺られる!
これは間違いなく仕留められる!
「ご……ごごごご、ごめんなさい! 今日はこれから、とーっても大事な約束があるので!」
あたしはそう言って、マッハで靴をはきかえて、紗知子の腕を取っ手生徒玄関を出た。
でもすぐに拓海くんが追いついてくる。
「待てっての。その約束、別の日にしろ」
「あたしはいいけ……」
「わー! 紗知子は黙ってて!」
いやいやいやいやいや、ちょっと待ってよ~!
さっき拓海くん、『ヒマなら』って言ってたじゃないですか!