美男子症候群!?
ヒマでもヒマじゃなくても関係ないなんて、さすが俺様ドS!
いっそ清々しいくらいですね!
「とにかくダメなの、ごめんなさい!」
「俺の誘いを蹴るとは、どういう約束だよ」
「どういう約束って……」
カラオケですけど?
なーんて正直に言った日には血を見るよね。
紗知子は話を合わせてくれる気がないみたいだし。
う~ん、どうしよう?
迷っていたら、なぜか拓海くんが急に立ち止まって、大きく舌打ちした。
「ちっ。あいつか……」
「あいつ?」
拓海くんの視線の先を追うと、
校門のところでこっちに向かって手を振っている、久木先生がいた。