美男子症候群!?

☆踏んだり蹴ったりですか!?
















次の日。


朝いつも通り駅の改札に行くと、そこには紗知子しかいなかった。



ううん、ちょっと前まではそれが普通だったんだけど。


最近はずっと、拓海くんが毎朝ここに立っていたから。



なんだかちょっぴり、寂しい気分になった。




「あれ。ハル、そのピンかわいいじゃない」



「えへへ、似合うかな」



「似合う似合う。もしかして、あの超イケメン先生が?」



「うん。誕生日プレゼントだって」




とっても高いピンだから、つけるのもためらったんだけど。


つけずにしまっておくのももったいないと思って、せっかくだからつけて来たんだ。



キラキラしたティアラのピンをつけると、いつもより女のコな気分になるなぁ。

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