美男子症候群!?

ゆっくりと、拓海くんの唇が離れていく。




「野宮」




真剣な表情の拓海くん。


やっぱりカッコイイ……。




「好きだ」




なんて、贅沢な夢。


もう目覚めたくなんて、ないくら……あれ。



なんか、変だ。


顔の中心が急激に熱くなってく。



これは、いつものアレの前兆だ。


ほら、クラクラしてきた。



でもでもでも、夢なのに?



あ、だめだ。


だめだよくるよ、もう出る出る出る、出ちゃう!




あ――――――ッッ!!





「野宮……」




もう1度近づいてきた拓海くんの顔。


あたしはフラリとうしろに倒れかけながら……





ドブシュゥゥゥゥゥッ!!




鼻血歴17年の中で、いちばんの大噴射を披露した。

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