美男子症候群!?
「ざ、ざっくり言うと、そういうことになります」
「なんだ、ざっくりって。……まあいい。じゃあ野宮も俺が好きってことでいいんだな」
再度、念押しみたいに確認されて、顔が熱くなる。
くそーう!
好きですよ! すみませんね好きになって!
こんな鼻血女子が身の程知らずにもほどがありますよねー!
もうどうにでもなれって気分だ。
これで「キモい、鼻血女のくせに」とかドS全開で罵られても悔いはないよ。
まあしばらくは再起不能で登校拒否になると思うけどね。
そこは許してほしいよね。
「はあ……」
拓海くんが大きくため息をつく。
びくりと体が揺れたけど、続く言葉にもっと驚かされた。
「それならそうと早く言え。なんだったんだ、いままで悩んできたのは。アホくせえ」
「え……」