美男子症候群!?
「ほらー、ハル! なにやってんの、先生もう来るよ!
具合悪いんだから座ってなさいよ!」
キター!
神さま仏さま紗知子さま!
紗知子が手を引いて席までつれていってくれて、あたしはなんとか拓海くんから離れることができた。
さすが親友、あたしの血管の限界をよくわかってらっしゃる。
「ありがとう紗知子~!」
「もー、しっかりしなさいよ。こんなこと毎日なんてやってらんないわよ」
「ですよねぇ。なんたって拓海くんとはお隣りさんだし。どうにかしなきゃなあ」
紗知子だって、四六時中あたしのフォローができるわけじゃないんだし。
助けてもらいっぱなしはよくないよね。