美男子症候群!?
そんなの考えもしなかった。
この鼻血とは一生お付き合いしていかなきゃならないもんだとばかり思ってたよ。
でも普通のイケメンて、基準はどこに?
拓海くんなんか、確実に普通じゃないんですけどー。
「お兄ちゃんの考えはわかったけど、でもやっぱりムリだよ。そのスーパーミラクルウルトラハイパーなイケメンさんに会うたび鼻血出してたら、相手も引くだろうし……」
初日でさようならになるのは、目に見えている。
部屋に1人取り残される、悲しい自分の姿が目に浮かぶよ。
「大丈夫だって! あらかじめ話しておけばいいじゃん?」
「えっ! もう話しちゃったの?」
「いや、まだだけど……」
「それはダメ! 話さないで!」