美男子症候群!?
お兄ちゃんは全然わかってない。
あたしはこの変わったクセが、すごーくコンプレックスになってるんだ。
できればこれ以上、誰にも知られたくない。
だってやっぱり、恥ずかしいんだよ。
「そりゃいいけど、すぐバレるだろ?」
「うん……でも、お兄ちゃんは言わないで。バレた時に自分から言うよ」
「お。じゃあ家庭教師の件、オッケーなんだな? 大丈夫大丈夫。先輩ほんと優しいからさ、鼻血ぶっかけられたくらいじゃキレたりもしねーよ!」
キレなくても、確実にドン引くと思うけどね。
でもお兄ちゃんの考えた耐性をつけるって作戦には、すごく興味が出ちゃったんだ。