美男子症候群!?
あまりの凄さに鼻を押さえるのも忘れて、あたしは立ちつくした。
「はじめまして、久木です」
「……はっ! ストーップ!!」
にこやかにあいさつしたその人が、こっちに来そうになったから、あたしは慌てて止めた。
あーた、いけませんよそれ以上は!
3メートルじゃ不安だから5メートルは距離がほしいところだもの!
久木さんはびっくりした顔で止まってくれた。
鼻血が出ない距離を保って、あたしは彼を無遠慮に頭のてっぺんからつま先まで、まんべんなく観察させていただきました。
診断結果。
彼はまごうことなきスーパーミラクルウルトラハイパーなイケメンさまでした!!
いやー凄かった!
凄すぎた!
久木さんという人は、あたしの想像のはるか上をいくイケメン具合であらせられました。