美男子症候群!?
「お兄ちゃん、黙っててよっ」
「あ? わりぃ。だっておまえ」
「あたしだってびっくりしてるよ。なんでかわかんないけど、出てこないのっ」
本当にどうして?
これ以上ないくらいのイケメンが目の前にいるっていうのに。
あまりにイケメン度が規格外すぎて、鼻血も出るタイミングを逃した?
それともこれは……運命ですか?
もう1度じっくりと、久木先生の美顔を見上げる。
目が合って、先生は柔らかく微笑んでくれた。
蕾がゆるんで、花開いたような微笑み。
あたしには、目の前の人が本物の天使に見えた。
ってゆーか、後光がさして見えたから、神クラスかもしれない。
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