Dear....
語り:アヤ
文化祭当日。私は博貴には大見栄を張ったものの内心不安だった。自分のシフト中もその事を考えてしまう程に。
ア(重症だ・・・・・・・・。大丈夫よ。時々だけど、電話やメールはするんだから、会話が出来ない訳じゃないわ。)
そう自分に言い聞かせながら、一との待ち合わせ場所に行くと、
一「下ばかり見ていると転ぶぞ。」
ア「わ!?」
初っぱなからミスをしてしまった。
一「わ!?てなんだよ、俺は化け物か何かか?」
ア「ご、ごめんなさい!!」
怒らせてしまったと思い、咄嗟に誤ったが、一は珍しく爆笑していた。
ア(こんな顔も貴重かも・・・・・・・)
一「?どうした?」
ア「!!」
一の一言で見とれていたことに気付き、慌て話題を変えた。
ア「(恥っ・・・・)一は何処から行きたい?」
一「そうだな・・・・・・・・。俺はまだ昼飯食べて無いんだ。アヤは?」
ア「私もまだ。じゃあ、先に何か食べに行こっか。」
一「あぁ。」
この後も、模擬店を回ったり、アトラクションに行ったりと問題無く過ごせた。あれこれ悩んでた割には、会話も弾んだ分、一はどうか解らないけど、私は楽しめた。