Dear....
語り:一
俺の返事を聞くと、俺よりも背が高い総司が抱き着いてきた。今までなら重いとか、子供かと怒る所だが、そんなこと今はどうでも良かった。何より幸せだった。
総「離れないで。ずっと・・・・・・・・ずっと傍にいて・・・・・・・・・・・・・・・・」
一「あぁ」
一時は諦めようとした。でも、今は諦めなくて良かったと本気で思う。
一(そうしてくれたのは、紛れもなくアヤだ。この幸せは、彼女無しでは考えられない・・・・・・・・・・・・・・・)
俺は総司から体を離し、向き直った。
一「総司」
総「何?」
一「この事を伝えたい人がいる。」
総「うん。」
一「一緒に行ってくれないか?」
誰にと聞かない時点で総司には伝わっているんだろう。そんな些細なことが嬉しく思う。
総「そうだね。2人で行こう。」
一「あぁ」
一(アヤ・・・・・・・・・・・)
君は祝福してくれるか?