押しかけ×執事
 中学の卒業式、そして高校の入学式に、お母さんの姿はなかったけれど、代わりにあたしは出会うことが出来た。

 長い長いあたしの人生に、そっと優しく寄り添ってくれるあの人と。

 あの出会いがなければ、きっとあたしは今頃生きていられなかったかもしれない。

 そんなことさえ思うくらいの、運命的な出会いだったと思う。
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