チョコレート大作戦!
開けてはいけないと分かっていても“開けたい”という衝動にかけられる。
ち、ちょっとくらい、いいよね……
そしてゆっくりとメッセージカードをめくった。
『楓クンへ。
いつか楓クンの彼女になれる日を待ってます! これからもずっと……大好きです。』
女の子らしい文字で書かれた愛の言葉にあたしは思わず目を見開く。
そ、そんなストレートに書いちゃうんですかっ!
凄すぎる……
「何やってんだよ?」
呆気にとられてメッセージを眺めていると、上からそんな言葉が降ってきた。
どうやら楓がこっちに来たみたいだ。
あたしの後ろから覗き込むように、めくったを見つめる。
「……なになに? これからもずっと大好きです?」
楓が眉を寄せて、メッセージを読み上げた。
「凄いよね。こんなこと書けるなんて……」
そう言うと、楓は何食わぬ顔で言い放った。