すっぱちゃっぷす☆
恋の鈴蘭‐素直になれない‐
花言葉
いつもと変わらない日常。
夏休み明けの授業は
特にダルく感じる。
暑い教室。
風にゆれるカーテンの向こうから蝉の声が聞こえる。
みんな授業そっちのけで
下敷きをパタパタさせて
風を送りこんでいる。
そんな授業も、あと5分で
終わろうとした時だった。
「みなさん。花言葉って、知ってますか?」
・・花言葉?
机に伏せてた顔を、あたしは上げる。
家庭科の美香先生は、続けた。
「花には、たくさんの意味があるんだよ。例えば、赤いバラ。先生ね、えへへ…彼氏に、プレゼントされちゃったぁ!」
先生は、両手を頬に当てて「てへッ」と首を傾げた。
夏休み明けの授業は
特にダルく感じる。
暑い教室。
風にゆれるカーテンの向こうから蝉の声が聞こえる。
みんな授業そっちのけで
下敷きをパタパタさせて
風を送りこんでいる。
そんな授業も、あと5分で
終わろうとした時だった。
「みなさん。花言葉って、知ってますか?」
・・花言葉?
机に伏せてた顔を、あたしは上げる。
家庭科の美香先生は、続けた。
「花には、たくさんの意味があるんだよ。例えば、赤いバラ。先生ね、えへへ…彼氏に、プレゼントされちゃったぁ!」
先生は、両手を頬に当てて「てへッ」と首を傾げた。
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