すっぱちゃっぷす☆
愛人は頬杖をついて
窓の外をぼんやり見ていた。








――…シュッ!!!



え…!?



「そこッ!ずっと外ばかり
見おって…!」





綿毛先生は特技の
チョークを発射させた。



チョークを視線で追って
私が振り返ると…



それは一直線に飛び
愛人の肩にぶつかった。



「ってぇ…」


愛人は綿毛先生を
ギロリと睨み付ける。



ぞく…


っとする程冷たい視線




サァ――…

と、綿毛先生も顔色が変わる。



まるで…

大蛇を前にした
子ネズミのような綿毛先生…


ぷるぷると小刻みに震えている。



連動して

バーコードの毛も
小刻みに振動している…




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