すっぱちゃっぷす☆
「えっ?!か…駆け落ち?!」



ドクン、ドクン



急に心拍数が上がり始める。




目を見開くようにして、
お姉ちゃんをじっと見つめる。



「お父さんは本気だと思う…
私だって
たっくんへの愛は本気よ」




「でもそれ、
拓哉さんに言ったの?」




「ううん、まだ…でもきっと、私の気持ちに答えてくれるわ」



「お姉ちゃん…」




お姉ちゃんの目を見ると
駆け落ちは本気だと思った。




…お姉ちゃんの人生だもん。



私には『行かないで』なんて
言えないよ…



でも、せめて…

「私も…拓哉さんの家まで
ついて行くよ。
それでちゃんと見送るっ…」




私の言葉にお姉ちゃんは
俯いて、肩を小さく震わせてる。



「…ごめんね詩織」










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