すっぱちゃっぷす☆
「終わりにしよう…」


あの後…

お姉ちゃんは泣いてすがった。



「どして…やだよ…
別れたくないよ…ッ」



あんなに泣きじゃくる
お姉ちゃんを見たのは

初めてだった…。



「嫌だ…別れない!
別れたくないよっ…」




それでも拓哉さんは
決断を変えなかった。



もうお姉ちゃんは
自力で帰れる状態ではなかった。




拓哉さんから
連絡をうけたお父さんと
ママが車で迎えにきた。




「伊織…っ!」


お父さんに無理やり車に
乗せられるお姉ちゃん。


「いやああぁぁ―…!!!
たっくん…!たっくん…」




拓哉さんから引き離される時
お姉ちゃんは泣き叫んでた。




お姉ちゃんは拓哉さん
に手を伸ばしてたけど…



拓哉さんはそれを
無視するように顔を背けた…




「おねぇ…ちゃ…」



私も泣いていた。



泣きながら見ているしか
できなかった…




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