すっぱちゃっぷす☆

気まずい2人

「えー!!それマジィ!?」



ミカリンの大きな声が
朝の教室に響く。



周りがジロジロ見てることに
気付いたミカリンは
思わず口に手を置いた。



「うん……」




私は昨日の出来事を
ミカリンに報告をした。



ミカリンは、お姉ちゃんと
すごく仲が良いからさ…



ミカリンはお姉ちゃんを
『師匠』と呼んでいる
くらいだもん…



ミカリンは頬をふくらまして
頬杖をついた。


「拓哉さん可哀想じゃね?
あの人一生独身だな…」



ど、独身て……



「だけどフラれたのは
お姉ちゃんだよ…?」


ミカリンは上目遣いで
私を見る。



「あんたね―よく考えてみ?
あの顔の拓哉さんが、理由もなく別れを告げるタイプだと思う?」



あの顔ってのは余計だけど…



ミカリンの言うことは確かに 言えてるかも…



私はミカリンを見て頷いた。



「でしょ?なんか理由があるんだって!」




理由かぁ……


理由ねぇ……







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