すっぱちゃっぷす☆
理科室までの廊下を歩く。


ヒタヒタと
足音だけがこだまする。


授業中の廊下はやけに静かで
気まずさが倍増するみたい…



「………」



愛人を見る勇気のない私は
愛人がどんな顔をしてるか
かわからない。



ただ私は目線を下に置いて
歩いてる……



愛人の足が見える―…




私と愛人は一言も喋らず
理科室に着いてしまった。



愛人は机に置いてある資料を
全部持ってくれた。



いつものことなのに…



いつも以上に、
愛人の優しさに泣きそうになった。




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