すっぱちゃっぷす☆
「と…取り忘れちゃって
ごめんね?」



遠慮がちな私の声が
理科室に響く。



「べつに」




愛人の感情が込もってなくても
すごく私は嬉しかった…



だから期待して…



だから欲が出て…



私は言っちゃったんだ。



あの『言葉』を………



「わ、私も持つよっ」




愛人…言ってくれたよね?



『こんな重いモン
持たせられっかよ』



いつも
そう言ってくれたよね……?



だけど愛人から出た言葉は――。






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