すっぱちゃっぷす☆
「はぁ」



愛人は小さくため息をつく。



「なんかさ―…」



愛人は私に背中をむけて
静かに冷たく言い放つ。


「なんか俺疲れるわ」



ズキン…




愛人の言葉が胸に突き刺さる。



私はその場に凍り付いた…。



私―…

そんなに嫌われちゃった…?




愛人の背中が
もう何も言うなって言ってる…



「これは俺が運ぶから。」


…だからもう話しかけるな?


そう言ってるの?



愛人はスタスタと歩き出す。




私は――…


泣かないように

落ち込まないように


自分を保つので精一杯だった。





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