すっぱちゃっぷす☆
バタンッ!!!!


ドタドタドタ…!!


「オォ――イッ!!!
なんかあったかぁあぁ!?」



体育館の外にいたはずのムナが猛スピードで駆け寄ってきた。



「はぁっはぁっはぁっはぁっ…ひっ悲鳴が聞こえたが、怪我はないか!!?」



よほど慌てたのか…
また上着が破れている。



「ちっ…」


ミカリンは露骨に嫌な顔をした。



「違うし!マイティー先輩が詩織にプロム申し込んだんですよッ」



ミカリンの声に
ムナは拍子抜けしたようだ。



「ほえ?…プロム?」



そして、
ゆっくりと私とマイティー先輩を見るムナ。



ムナの瞳が輝いた。



「おぉ!プロムか!!!よし!登録しとくからな!!」



破れた胸をドンと叩いて
ムナは私に親指を突き立てた。


そして…


「よッ関谷もちゃっかりやるなぁ!ははは」



勘違いも甚だしい…



余計なお世辞を言ってから
ムナは去って行った。




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