すっぱちゃっぷす☆
「…悪かったよ」


「……?」


「何か…
わかんねーけど妬いた」


目の前に立った愛人は
私を見つめた。


そしてゆっくりと
その涙を指ですくった。



「……なんでだろ―な」


呟きながら視線を反らした
愛人は少し照れくさそうだった。



「ま…なと…あのっ…」

ガラガラッ!!!



私を遮るように
勢いよく開けられた扉。


驚いた私と愛人は扉を振り返った。




そこに立っていたのは――




「立川くんっ!大丈夫ぅ?!」



両手を顎に当てた
美川さんだった。




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