すっぱちゃっぷす☆

嫉妬

「あぁ…まぁな」


そう言って私から
さりげなく距離をとった愛人。


それは…

美川さんに誤解されたくないかのように感じてしまった。


「ついでに関谷さんも大丈夫ぅ?」


相変わらずぶりっこだが、
なんだか美川さんが優しく感じた。


「大丈夫だよ」


だけど私はそっけない態度で
言ってしまった。


美川さんは私を
気にかけてくれてる。


わかってるのに、何で?

すごくイライラする……。


美川さんにイライラしてる。


こんな気持ちになったのは、
初めてかもしれない。




目の前では、愛人と楽しそうに会話してる美川さん。


愛人も楽しそうにしてるし。


愛人…おんなじじゃん。


愛人こそ
好きなんじゃないの?


美川さんが……
好きなんじゃないの?



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