すっぱちゃっぷす☆
「ちょっと~!!
関谷さん聞いてるぅ?」
ハッと我に返ると、
目の前で手をヒラヒラしてる
美川さん。
「あ…ごめん、なに?」
「みんな関谷さんを心配してるのよ~。体辛いだろうけど
戻って準備しましょ?」
心配そうに美川さんは
私を覗き込む。
「……そ、だね」
体育館まで行く途中、
愛人と美川さんの後ろを
私はとぼとぼ歩いてる。
愛人を見つめる美川さんの
横顔がキラキラしていて、
何だか憎らしかった。
私……美川さんに嫉妬してる。