すっぱちゃっぷす☆
そして
愛人が背中を向け、去ろうとした時だった。
「勝ち目のない勝負には参加しないタイプなんだね。キミはとても優秀だ。オーケー、わかったよ。」
「………」
その言葉にピタリと足が止まる愛人。
「……はぁ?」
振り返った愛人の眉間にはシワがよっている。
「いや、敗けるのは誰だって怖いさ。誰も君を臆病者だなんて思わないよ」
「………」
愛人を挑発するように、はははと笑うマイティー先輩。
沈黙する愛人に
私は下を向いたままギュッと目をつむった。
もう…いやだ
「マ…マイティ―せんぱ…」
やめてください、
溜まりかねた私がそう言おうとした時だった。