すっぱちゃっぷす☆
「あ…スイマセン、へへ…」



それが隣のクラスの生徒に聞こえたらしく


隣からクスクスと笑い声が聞こえてくる。



「教師が教師に怒られてやんの~」


「あんたらのクラス、ダッセェ~(笑)」

「暑苦しいよね~しかも毛、モジャモジャだし。
汚ったね~…」



すぐ隣から、そんなムナの悪口まで聞こえてきた。



私はムッとした。


何よ、その言い方…


確かにムナは暑苦しいし、唾は臭いけど…


でもムナは


いつだって私達のことを考えてくれていた。


放課後、自らバトン練習を進んでやってくれた。


30枚もあるプログラムに手書きでサブタイトルまで添えてくれた。


私達を思ってくれるから、ムナは熱くなれるんだ…!



「ちょ…!」


私が文句を言おうとした時だった。



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