すっぱちゃっぷす☆
















もうどのくらいの時間、跳んだんだろうか。








「ななじゅ――――し!!」


「ななじゅ――――ご!!」


50回を終えた時点で大半のクラスは失敗していた。


75回を迎え、今や残っているのはうちのクラスと


例の言い争ったクラスだけだった。


「ななじゅ――――ろくっ!」



もう…足が痛い。


つま先は痺れて感覚がない。


「はぁ……はぁ……っ」


貧血から目が眩んでくる。


色んなストレスで最近、あまり食べれず不眠が続いていた。


だけど……


周りの生徒を見れば、皆も息をきらしながらも必死に飛んでいた。


「ななじゅ――――ななッ!!おめぇら、まだまだ余裕だぞ!!」


ムナも激しく汗をかきながら、顔を歪めている。



長時間、大縄を回し続けているムナだってもう限界のはずだった。


なのに、ムナは大きな声援を一度だってゆるめることはない。




今、辛いのは私だけじゃない…



綿毛先生も細く小さな体で必死にムナに続いて縄をふっていた。



「俺たちはぁ…ファミリーだぁあぁ…!!!」


「お―――…ッ!!」



ムナは渾身の力で縄をふるい、それに答えるように私たちも飛んだ。




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