すっぱちゃっぷす☆











「っ………!!」


80回に差し掛かったところで


目の前の愛人の背中が、一瞬ぐにゃりと歪んだ。


貧血で倒れそうな体を支えようと踏ん張るものの


「っ………」


だめ…!!


そこから飛ぶことが出来ずに、
足に鈍い痛みが走り、パンッと大きな音が響いた。


太く白い縄が大きく地面の上で揺れる。






そして、縄が止まった。





「あ…………」



私の小さな声が静かなグランドに落ちる。










「うおぉ―――――!!!」


「やった――――――!!」






隣のクラスから割れんばかりの歓声が溢れた。



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