すっぱちゃっぷす☆
対称的に


一瞬なにが起こったのかわからないかのように


うちのクラスは全員、固まっていた。



わ…私のせいだ………


どうしよう……!!!






そこへ、Tシャツがボロボロになったムナがゆっくりと歩いてきた。


ムナの全身からは、汗が蒸気となり立ち込めている。


「あ……あ……私……」


迫り来るムナに、私は思わず泣きそうになった。













しかし―――…







ぎゅうっ…




私の目の前まできたムナは、私のことを力強く抱き締めた。











―――え……??










「よく頑張った…!!
みんなよく頑張ったな!!!」








ムナは私を抱き締める腕に力を込めた。




















「う…え………」


ムナの声に、美川さんが泣いた。


それを皮切りに、ミカリンも泣いた。


「詩織ぃ~~ドンマイ…っ」


ムナに続いて私を抱き締めるミカリン。


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