すっぱちゃっぷす☆
だいぶ辺りが暗くなってきた頃…
「できたーッ!!」
私の声が教室中に響き渡る。
机の上には、4枚づつホッチキスでとめたプリントが、重ねられている。
「やっと終わったな、お疲れさん」
ガタッ
愛人はイスから立ち上がり、
ぽんっ
一度私の頭に手を置いてくれた。
……愛人
「…部活、結局行けなくてごめんね…?」
愛人を見上げると、
優しく微笑んでくれた。
トントン
愛人は、そのプリントを整える。
「コレ、綿毛に渡してくる」
「ま、待って立川くん!」
教室を出ようとする愛人を、美川さんがひき止める。