すっぱちゃっぷす☆
「半分私も持つよ!」



そう言ってトコトコ、愛人に近づいていく美川さん。



……出た、美川の内股歩き!!


と、私の心の声が言った。





「あーいいや。それと、美川は帰れよ。暗いから、気をつけて帰れよ」



そう言うと、愛人は教室を出て行った。









――スタスタ




人気のない廊下に、
愛人の足音だけが響いてる。




しかしそれもいつの間にか、
聞こえなくなってしまった。






すると、教室に「……ウフフ」と気味の悪い小さな笑い声が聞こえた。



恐る恐るその声の方を向くと……



「美川さん、なにがおかしいの?」



犯人は美川さんだった。





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