すっぱちゃっぷす☆

マイティー白馬

「よいしょ、よいしょ……」



自分のカバンは肩にかけて、
愛人のカバンは両手で持って…



あたしはカバンから
かろうじて見える隙間から
前を見て歩いていた。




廊下の角を曲がろうとしたとき。




ドンッ




「…ッキャ」





誰かにぶつかり、
あたしは尻餅をついてしまった。



あたしのカバンは、ぽんって廊下に落ちたけど。



愛人のカバンだけは、落ちないように、大事に守っていた。





< 47 / 276 >

この作品をシェア

pagetop