すっぱちゃっぷす☆
「聞こえません」


「む…聞こえてるじゃないか!」


お姉ちゃんがお父さんを
ジロッと睨む。



うわぁ…

朝からバトルが始まっちゃったよ…




「伊織はッ
パパの愛よりあんな牛乳男を選ぶのかッ!!」



怒りのあまりお父さんの中で
拓哉さんは『牛乳男』に
なっていた。




「選ぶわよっ。拓哉さんの事…なにも知らないくせに」


「ああ知らないさッ
知りたくもないからなッ
ははははは!!!」



「っ最低…」



「最低なのは奴の容姿と態度じゃろが!オドオドしおって伊織には似合わないじゃろが!
なぁっよし子!?」


お母さんは急に話をふられてビックリ顔になる。


「まぁまぁ…伊織は好きなんだものねぇ?」


「それが信じられんッ
もしや催眠術でもかけられてるんじゃないのかっ」



――ダンッ!!!!


お姉ちゃんが机を叩いた。



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