はな・はな
芝恵斗
「否定ではありません、那月という存在がしょうがないとしか言い様がないほどバカに生まれてしまっただけです」
「産まれてきてすいません!?」
「那月のおかげで俺の人生が滅茶苦茶です」
「そこまで言う!?幼馴染みの女の子にそこまで言う!?」
「那月は特別だから…」
「えっ!?(キュン)」
「那月は特別に言わなきゃわからないでしょう?」
「なっ何が?」
「17年間俺がどんだけ迷惑を被ってきたか!!……言わなきゃわからないんですか?(ドス黒いオーラ)」
「魔王降臨!!!?」
「いい加減にしないと、吊し上げますよ?(ニッコリ)」
「貴重な筈の笑顔が黒い!!ダメ!!美少年は爽やかに笑って!!」
「……とうとう頭がおかしく?」
「後ずさらないでー!!」
「で?恵斗は魔王って話?」
「那月、後で体育館裏に来なさい」
「カツアゲ!?」