オレンジの彼。
「ちょっと先輩!!なんでこいつがマネージャーなんスか?」
ブーブーと文句を言ってるのは、チビ朔斗。
「別にいいじゃない。文句ある?」
「…ありません」
「よろしい」
ふふんと鼻を鳴らしながら笑った。
「ちょっとーー!誰よあいつ!!」
黄色い声援の女子が文句を言い始めた。
「あたしだってマネージャーやりたい!!ここマネージャー無しじゃなかったの?」
え…?
マネージャーは無し?
あたしは…?
「あたし、マネージャーやってもいいんですか?」
「あの女子達はうるさいからマネージャーなんかにしないよ。うちはしぃちゃんだけだからね♪」
ウインクしながら言う先輩をみて鳥肌がたった。
「さむっ!」
朔斗が体を摩りながら叫んだ。
「うっせえぞ!!さっさと戻れ」
「先輩もね」
2人でギャーギャー騒ぎながら、練習に戻っていった。