オレンジの彼。


「痛った~い!!」
腰を摩りながら、身体を起こす。



「鈍臭っ!」

上から憎たらしく声が降ってくる。



この声は…

「朔斗…、ど、鈍臭いって何よ!!」

「そのまんまの意味だけど?」


意地悪く微笑む朔斗。


む、ムカつくー!!


「うっさいわね、チビ朔斗」

「だーれがチビだ!!デカ女」



身体を起こそうとするけど、

「痛っ!!」

足に激痛が走った。



嘘…でしょ?

足、捻ったーーー!!!



「はー、本当、鈍臭いな」

「う、うるさい!!」

好きで転んだんじゃないんだから!!

捻ったところを摩る。




< 17 / 84 >

この作品をシェア

pagetop