オレンジの彼。
「痛った~い!!」
腰を摩りながら、身体を起こす。
「鈍臭っ!」
上から憎たらしく声が降ってくる。
この声は…
「朔斗…、ど、鈍臭いって何よ!!」
「そのまんまの意味だけど?」
意地悪く微笑む朔斗。
む、ムカつくー!!
「うっさいわね、チビ朔斗」
「だーれがチビだ!!デカ女」
身体を起こそうとするけど、
「痛っ!!」
足に激痛が走った。
嘘…でしょ?
足、捻ったーーー!!!
「はー、本当、鈍臭いな」
「う、うるさい!!」
好きで転んだんじゃないんだから!!
捻ったところを摩る。