オレンジの彼。
明らかにあたしがエロいこと考えてましたとでもいうような口調。
そんなこと考えてないし!!
朔斗と一緒にすんな!!
「う…うるさい///」
靴と靴下を脱ごうとする。
「俺がやってやろうか?」
ニヤニヤとしながら言う朔斗。
「けっ…結構です!!」
赤かった顔が更に赤くなるのを感じた。
「ほら!足見せろ」
「う…うん」
靴下を脱いで、椅子の上に足を置いた。
「結構、腫れてんな…」
そう言って、あたしに冷たい湿布を貼ってくれた。
そして、丁寧にあたしの足にテーピングを巻いてくれた。
「明日になったら、もう大丈夫だろ」
救急箱を棚にしまいながら笑う朔斗。
「あ、ありがとう」
「…おう」
俯きながら、短く返事がした。