オレンジの彼。
「ちょっと待っててね~。すぐ用意するから」
朔斗をリビングの椅子へと連れていき台所へと戻っていった。
「ご…ごめん!!こんなことになって…。」
小声で朔斗に話しかける。
「いや、状況見てたし。詩織のせいじゃないから。それに…結構、詩織の母ちゃん面白いし」
そういいながら、優しく微笑んだ朔斗。
でも、やっぱりどこか切なそうに見える。
「足、どうだ?」
「もう大丈夫だよ。腫れもだいぶおさまってきたもん!」
「そっか。良かった」
「うん!!明日はちゃんとマネージャーらしくするからね!」
「それは期待できねえな」
「なんでよ!!」
くくくっと笑う朔斗。
笑った顔をみてなんだか嬉しくなった。
「は~い!お待たせ~」
そう言ってお母さんがお皿にカレーを盛り付けて入ってきた。