オレンジの彼。
手伝うって…
「一体、何すればいいの?」
「俺が打ったボールを拾って投げてくれればいいから」
「分かった‼」
あたしは、リングの下に移動した。
朔斗は、ボールを優雅に扱いながらシュートを打とうとする。
「…っちょっと待って‼」
「ん?何?」
なにって…
「ちょっと遠くない?」
ゴールとは、だいぶ離れたところからシュートを打とうとしている。
「まあ、見てろって♪」
そう言って、シュートを打った。
スパンっと音を立てて、リングに入った。
「…す、すごい‼」
思わず感嘆の声がこぼれた。
「イエーイ♪3ポイントだぜ?」
「朔斗‼見直した‼カッコいい‼」
「…」
「?どうしたの?」
「な…なんでもねえよ‼」
朔斗…顔真っ赤‼
つられてこっちまで赤面してしまった。
「大好きなんだ」
「…え?」
胸が一気に高鳴った。
鼓動がドンドンいってる。
「さく…と?」
「俺、バスケ大好きなんだ」
八重歯を見せながら笑う。