オレンジの彼。
朔斗☆said〜
くそっ!
俺は第チャンスでシュートを外してしまった。
「ラスト勝負だ!」
「負けねえ!」
「俺だって」
同点になったから次に決めた方が本当の勝ちだ。
さっき、健吾ごシュートを決めたから10vs9だ。
次に俺が決めたら俺の勝ち。
本当に本当のラスト勝負だ!
くっ!さすがに最後はディフェンスが硬い。
でも、俺だって負けちゃいられねーんだよ!
必死に健吾を抜かそうとする。
しかし、健吾のディフェンスはとても低く簡単には抜けない。
くそっ。どうすれば良いんだ!!
チラッとタイマーを見るとあと3秒しか残って無かった。
仕方ない。
一か八かだ!!
俺は後ろに下がり、もう一度スリーポイントシュートを打った。
上手い!健吾も1テンポ遅れてしっかり反応した。
入れ!入れ!
入ってくれ!!
ボールはクルクルとリングの上を回っている。
頼む。入ってくれ!!
クルクルっぽろっと。
ボールはリングの外に落ちた。