あなたに会えて

ガラッ
「田中くんっ!!!」

私は叫んだ。

「…こんな時間だし…やっぱり帰っちゃったよね…」

そうつぶやいたとき、
誰かが教室に入ってきた


「えっ!?櫻井」

それは田中くんだった…。

「え、田中くん?」


「俺、教室に辞書忘れちゃってさ…」

「そうなんだ!」

…今なら言える気がする。…言うなら今しかない。




< 99 / 108 >

この作品をシェア

pagetop