空からの奇跡
うわー・・・
やっちゃったよ、瑠菜のバカ。
せっかく祐ちゃんが林くんと話すキッカケ作ってくれたのに。
自分の机の所で考え込んでいた時。
ーバアンッ
教室にすさまじく鳴り響いた扉の閉まる音。
ーまさかね
瑠菜は恐るおそる扉のほうに目をやった。
そのまさかだった。
笑えてない笑顔で瑠菜を見つめる祐ちゃんがそこにはいた。
「ふ~じか~わチャン?」
やばいやばいやばいやばい
瑠菜は見て見ぬフリをしつつ机に頭を伏せた。
タッタッタ...
逃げた事怒ってるんだろうな、祐ちゃんなら何をするかわかんないな、
そんな考えが瑠菜の頭を埋め尽くす。