空からの奇跡

うわー・・・

やっちゃったよ、瑠菜のバカ。


せっかく祐ちゃんが林くんと話すキッカケ作ってくれたのに。


自分の机の所で考え込んでいた時。


ーバアンッ


教室にすさまじく鳴り響いた扉の閉まる音。


ーまさかね


瑠菜は恐るおそる扉のほうに目をやった。


そのまさかだった。


笑えてない笑顔で瑠菜を見つめる祐ちゃんがそこにはいた。

「ふ~じか~わチャン?」

やばいやばいやばいやばい
瑠菜は見て見ぬフリをしつつ机に頭を伏せた。

タッタッタ...

逃げた事怒ってるんだろうな、祐ちゃんなら何をするかわかんないな、
そんな考えが瑠菜の頭を埋め尽くす。

< 19 / 36 >

この作品をシェア

pagetop