先生とわたし
 


先生は、飴の存在を頬で表しながら不敵な笑みを浮かべていた。



「お前なぁ、一応課外授業中なんだから、飴なんか舐めんなよなー」


個人のだけどな、と付け加えて、先生はわたしのノートを引き寄せ眺めた。



「ん、正解。
てか、この飴うまいな」 


にっこり。
そんな言葉が似合うような笑みを浮かべて先生は言った。


「改良された…いちごみるくだもん……」

立ち上がったまま、ポツリと呟いたわたしを見て苦笑いを浮かべた後、先生はスッと瞳の力を強くした。




< 8 / 20 >

この作品をシェア

pagetop