インプラント
「ありがとう。ところで…」




いたずらっぽい視線を老人に向ける男。




「ところで、よくもさっきは俺の顔を踏みつけて

罵倒してくれたな。痛かったぞ」




老人は声をあげて笑いだす。




男はそんな様子の老人に

頭を少し下げ




薬局を後にした。




「ははは、この話の登場人物は
最初から二人だったんだ。三人じゃなく二人だったんだな。



ははは…」




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