インプラント
男はそう言って赤い薬を一気に飲み込んだ。




赤い薬は出口への鍵。




総てに気がついた男の前から幻影が

だんだんと消え去っていく。




総てが目の前から消えさると

総てが暗闇の世界に男はいた。




やがて刺してくる一条の光。




男はゆっくりと

とてもゆっくりと眼を開けていった。

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